「歯を、きれいに、白くするはずだったのに、なぜか、歯の表面に、白い斑点が浮き出て、まだら模様になってしまった」「歯の根元だけが、黄色く残って、色の差が、かえって目立つようになった」。このように、均一な白さが得られず、むしろ、見た目が、悪化してしまった、というのも、ホワイト-ニングに”まつわる、深刻な後悔の一つです。このような「色ムラ」が、発生する原因は、いくつか考えられます。まず、最も多いのが、歯の表面の、エナメル質に、もともとあった、構造的な不均一性が、ホワイトニングによって、顕在化してしまうケースです。歯が、形成される時期の、栄養状態などによって、エナメル質の石灰化が、不十分な部分があると、そこは、チョークのような、白い斑点(ホワイトスポット)として、現れます。ホワイトニングを行うと、周りの、健康なエナメル質だけが、白くなり、この、もともと白かった斑点が、さらに、悪目立ちしてしまうのです。これは、「エナメル質形成不全」の一種であり、施術前の、診査・診断で、ある程度、予測が可能です。また、歯の表面に、目に見えないほどの、微細な「ひび割れ(マイクロクラック)」がある場合、そこから薬剤が、集中的に浸透し、白いスジのように、なってしまうこともあります。次に、歯の根元だけが、黄色く残ってしまう、という現象です。これは、加齢や、歯周病によって、歯茎が下がり、歯の根元(歯根)が、露出している場合に、起こります。歯根の表面は、硬いエナメル質で、覆われておらず、もともと、黄色みが強い、象牙質が、むき出しの状態です。この象牙質は、ホワイトニング剤が、ほとんど作用しないため、歯冠部(歯の頭の部分)だけが、白くなり、歯根との色の境界線が、くっきりと、目立ってしまうのです。これらの、色ムラの多くは、施術前の、専門家による、適切な診査と、リスク説明があれば、ある程度、避けることができたはずの後悔です。歯科医師は、このようなリスクがある場合、ホワイトニング以外の方法(ラミネートベニアなど)を、提案することもあります。