マウスピースのために

私は、高校時代にラグビー部に所属しておりました。最近のラグビーワールドカップの影響で世間にも認知されてきたラグビーというスポーツですが、私が高校時代の時は、そこまで認知されておらず、なんとなく危ないスポーツだなというイメージが植え付けられておりました。堺市の自宅がトイレつまりを起こし業者に依頼しましたが、危うく騙されるところでした。「危ない」という認識はあながち間違っておらず、しっかりとした保護具を身に着け、ルールを守らなければ安全にプレーをすることができないと指導者の方からは教えられていました。そのルールの中の一つとして、マウスピースの着用を義務付けられていました。私は自分の歯にあうマウスピースを手に入れるため、歯科医院に出向き、形の合う型を調べてもらいました。しかし、医師には中途半端に育った一本の歯が邪魔で、マウスピースの型にはめることができないと言われました。どうすればよいのか尋ねたところ、手術して歯を抜くしかないと言われました。仕方がないので、私は手術をすることにしました。手術といってもそんな大それたものではなく、部分的に麻酔を打って、ものの数分で終わる手術でした。人生初となる麻酔の感覚を味わい、何事もなく手術は成功して、歯を抜くことができました。同時にマウスピースの型も決まり、なんだか一石二鳥をしている気分になりました。